2013年04月02日
ふざけていると、お思いかもしれないが
実は、この瞬間をずーっと待っていたのよ
是非とも私と共感する人は、この喜びを現実に変えて喜んでいただきたいと
そういう気持ちで書いているのです
不自然、誇張と思われるかもしれないが、
決してそうでないのは、私と心の近親者ならご理解いただけると
そう思いながら、また、そう願いながら
昨日のスタジオアリスの関西予選で娘は最下位に沈んだ
まあ、実力からすれば、何の不思議もない
普段のスコアの98ストローク
それ以上叩く子どもがいなけりゃ、最下位もなんの不思議もない
その試合中に事件は起こった
娘のプレーが終わり、最下位の父兄としての私の居場所がなくなり
外で、終了まで待つことに
(私はどんな結果で帰って来ても、結果で子どもを怒った経験はありません。 神に誓って)
ちょうど最終ホールで待っていると、競技委員の方がやって来て、私の方をチラッと確認された
私の話し声が聞こえたのか?
まさか、私と娘はグリーンからかなり離れて、しかもヒソヒソ声
子どもたちがホールアウトすると、ラウンド中引率していた父兄をグリーン奥に呼び寄せて
どうやらただ事ではない様子
普通の人ならその場を離れたかもしれない
でも、私はちょっと普通じゃないかも
私もゴルフ競技の主催者で運営者
必ずや見るべきものがそこにあると
そう思った
私の説明からどういうご理解をされるか、やや心配はあるのだが
とにかく書いてみましょう
誰を非難しているということでは全くないので
小学生低学年の参加者が、プレー中にカエルを見つけた
そのカエルを同じパーティーのみんなで触って遊びだした
どうも主犯(失礼!)の子ども以外の父兄が大きな声で子どもを注意をしたという競技委員の確認であった
怒鳴ると子どもは萎縮するのでやめていただきたい、との第一声
ゴルフ場でカエルを捕まえて遊ぶのをどう認識するのか
そういう問題になるのではないかと
父兄の方々は、マナーという言葉を主張する
つまり、カエルで遊んではいけないことと
一方、競技委員は、子どものあるべき姿という
それが本来の子どもの姿だと
私の意見ですか?
私は、いくら試合でもカエルで遊びだしたら、それもあると
ゴルフの指導者としてあるまじき・・・・
そう指摘されることも覚悟の上
私がまだ子どもだったとき
中学生の時だったろうか?
月刊ゴルフダイジェストを毎月本屋さんで買っていた
そういう本をお小遣いで買うのは、当時は全くのオタクだったわね
三好徳行さんのコラムだったかな?
「子どもはコースで蝶を追いかけていたらいい」と
なんてことを書くんかいな!
こちらは真剣にゴルフをしているのに、と
当時はそう思った
でも、まったくその通りだ
今になって思えば、それがわかる
その競技委員さん
凛としたというか
確固としたというか
少し無理のある論理の父兄の話を聞きながらも、自分の主張
主催者のLPGAの理想を堂々と述べた
凄かった
感動した
ある意味オレの役割やん
これをやらないと
私の場合、後ろ盾は何もない
ただの理想だけだが
(ユートピアかな?)
あそこまで、意見を述べないといけないんだ
隣で聞いていた娘は感動しているようだった
いわば、大人の喧嘩
正当性を持つ者が必ずしも論破できるなんてことはこの世の中にはない
それぐらい、小学生でもわかるだろう
大人の無茶ぶり
いつも経験しているのが子どもじゃないか
確かに凄かった
理路整然としていた
オレと娘は、何の用事もなかったんだ
でも、ずーっと待ってた
予選を通過したわけでもない
表彰式もない
ただ、その競技委員さんに一言いいたかっただけ
子どももどうやら同じような気持ちらしい
雰囲気でわかる
事務局の前で遅くまで粘った
結局、競技委員さんを戸口に呼んでもらった
私は満面の笑顔で話しかけたつもりだが
その時の話の内容を聞かせてもらって感動したこと
子どもも聞いていて感動したこと
(どこか違和感のある大会だったけど)主催者のコンセプトに感動して、来年も最下位ではあったが娘を出場させたいこと
そういうことを伝えた
こういう人になら娘を預けてもいいかなと
そうも思った
「私たちみんなプロですから」
プロ意識を持って事に臨んでいる様子が、強く感じ取られた
オレもそうなんだ
「オレもプロですから」
そうは言わなかったけど、全く同じなんです
この大会に負けるわけにはいかないんです
でも競技委員さんは言ってくれた
娘に優しく話しかけてくれた
友だち出来たって?
子どもがゴルフを好きにならなかったら、上手にならないって
だから、怒鳴ったりしてはいけないって
最下位の娘を帰りに練習場に連れて行って
帰ってから家内に、今日はええことがあったと話した
娘はなんと、「明日は頑張る」と
あまり口にはしない言葉を
もしかして、と思ったんだ
そしたら、今日は自己ベストスコアが出た
雨の中
DNAかねー?
オレも雨には強かったよ
おおかた入賞するところだったよ
86で、5位だった
間違いない
昨日のことがあったからだ
帰ってきてから、軽く夕食に出かけた
「宮田効果やなー」とオレが言うと
「ほんまやな~」と娘
宮田さんは昨日の競技委員さん
わかってるやん
感謝もしてるやん
これは、私の上だけに神様が現れたのではありません
信じること、許すこと、待つこと
これ、こないだ深夜のテレビに出てきた
高校野球の監督さんの言葉
鬼のように、ただひたすらそれだけ
怒らず、焦らず、動かず
安定したスコアなんて求めない
多分ここで高止まりを多くの方は望むでしょう
それは、間違いです
キッパリ言います
良いスコアが出て、悪いスコアも出る
波が必要です
悪いスコアが出ても子どもを怒らない
スコアが安定してくれば、子どものゴルフの上達は終焉を迎えます
スコアが散るからいいの
子どもなんていうのは、大事なところで熱を出すし
突拍子も無いところでヘマをする
大人の計画通りにはならないものよ
安定したスコアを望むと、良い方も悪い方もそれなりに処理して、結局はある平均的なスコアに落ち着きます
つまり、大きないい波がやって来なくなります
周りの大人が悪い波を我慢できるかが勝負って
オレはわかっているつもりだけど
「そんなことあるかい!」って反論もあるんだろう
でも、オレのスタンスはそうだよ
動かない
教えすぎない
言いたくても、あるいは教えたくても我慢するっていうのが、ちょっとわかりづらいんだろうねー
気持ちに余裕があったら、みなさんもやってみてよ
それでもしも何か起こったらみんなで共有し合おうじゃないですか