リッチな店長日記
アイアンで最も大事な「ライ角度」
2023年07月07日
こんにちは
さあ、難しい話に入りましょうか
番手(アイアン) | 5番 | 6番 | 7番 | 8番 | 9番 | PW | AW | SW |
ロフト(カタログ値) | 24度 | 27度 | 31度 | 35度 | 39度 | 44度 | 50度 | 56度 |
ライ角(カタログ値) | 61度 | 61.5度 | 62度 | 62.5度 | 63度 | 63.5度 | 63.5度 | 63.5度 |
ライ角(調整前) | 60度 | 60度 | 60.5度 | 61度 | 61度 | 62度 | 62度 | 62度 |
フェースプログレッション(調整前) | 3mm | 2.5mm | 3mm | 3.5㎜ | 4.5㎜ | 5mm | 5mm | 5mm |
ライ角度(調整後) | 61.5度 | 62度 | 62.5度 | 63度 | 63.5度 | 64度 | 64度 | 64度 |
ロフトを立てることが可能か? | 可能 | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 |
表が出来ました
有名な、国産
ヘッドは中国製でしょうけど
アイアンセットです
ロフトは記載しておりませんが、まあまあカタログ値に近いものでした
昔、エライ目に遭いました
金さえ出したら数値の正しいアイアンセットだと思っている人
おられるんです
違うんですよ~
別に私が悪いわけではないですが
既製品買われたら、別途料金でどこかで直されないとね~
私が売ったわけやないですけど
買われたところで苦情は言ってくださいね~
私は責任取りたないんです
儲けもしてませんから
あのね
それでよ
上記のアイアンセット
このままでは打てませんよね
分かります?
ロフトは何度でもエエの
4度ギャップであろうが
5度ギャップであろうが
それがバラバラであろうが
ロフトは無茶苦茶でも打てるわけ
飛距離のバラつきはありますけどね
ところがライ角がバラバラやったら、ショット自体が上手いこと行きません
芯食わないわけ
それでも、有名ブランドやったら気持ちよくプレーしてるんやから
まあ皆さん、
ここらで落ち着いて考えてみませんか?
ただ、当たり前のことを
同じスイングが出来て、グリップエンドの位置がほぼ同じなら
仮に、フェースの向きが均一なら
そこそこのショットは継続して出るんです
グリップエンドの位置を均一にするのにライ角度が重要になってくるわけです
カタログ値よりも0.5度アップライトにしたのは、お客さんがそういう体型やったからです
細身で腕が長ければフラットでもエエ
しかし小太りで腕が短ければアップライトにしてあげんと打たれへん
これ当たり前の常識
「当然の当然な~のだ~」(バカボンパパ)
ここまでは簡単な修正
(店員さんのレベルによるけど~)
しかしこの先
やっているところはやっているでしょうけど
無頓着なところはやってないだろうな~
・フェースプログレッション
ここを変えてしもたら、アイアンとしての意味が無くなるんです
ロフトを立てることが可能かどうか?
そこです
フェースプログレッションが小さくなりすぎて、リーディングエッヂが凹んでしもたら
球は引っかかりますよ
むやみにロフトだけ見て立てたらあきません
フェースプログレッションの流れはとても大事です
ある間隔が3度しか違わなくても、無理に4度にしようとしてはいけません
方向性にしわ寄せがきてしまいます
だから昔、K崎さんが油圧で調節する機械を開発したのだと思います
曲げるんじゃなくて、押さえるのね
するとフェースプログレッションが小さくなりません
今でも、出来ない修理ではないですけど
アイアンヘッドのどこかにキズが入るでしょうね
しかしよ
この調整前のアイアンセット
状態を知った上で使おうとします?
「それなりにフラットなだけ」
そういえば言えんことも無いです
しかしな~
そんな番手毎に打ち方が調整できるのなら
ゴルファーとしてはもっと上手なんと違うんかいな?
やってることが無駄なような気がします
ライ角度
直したところで1本千円か二千円
昔は500円でやってたけど、もう辞めた
そんなん下手くその修理価格やん
今は1本千円です
だけどな~
止めてくれる~
せっかくデザインしたパターヘッドについて
「私たちとシェアしませんか~」
「だから、2Dか3Dの図面送ってください」
言うのん
そんなん出してしもたら、今の日本そのものやん
我が利益だけを考えてそういう動きをされる方も多いように聞いております
自分が汗水流したものでは無いのに
自分の利益にする行為
それで短期でほかされる
当たり前やん
何の能も無い人を彼等は雇っておきません
それは日本だけです
出さへんで~
私が一生懸命設計してるんやん
最後のデータまで出すかいな~
当たり前やん!
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