リッチな店長日記

誰も買わないだろう中古のアイアンセット

2020年01月08日

おはようございます

アメリカからアイアンセットが届きました
中古のアイアンです
当時のアイアンセットは、職人さんに依って削り方が異なる
色んなヘッドがあったのです
で、私のところに届いたそのヘッドは独特の削り方

まあ、そこがメインではないんですけど
こんな職人さんもいたんだ
どんなヘッドかと言いますと、
ウィングが尖がってるの
同じ2番アイアンを持っているんですが、
それはトウはスクエア
しかし今回のは、トウの上部が尖がり、フェースの面取りが大きい

でも、目的は、
スコアライン

フェースのアウトラインとスコアラインのバランスが大事なんです

1本1本トレースしながら計測していきますか

どんなモデルか話してなかったですね
もういいですよね
ウォルターヘーゲン ヘイグウルトラです
60年代半ばのアイアン

特徴はトップラインとスコアラインの隙間がないこと
だからうまく出てるんです
スコアラインが

当時のものにしては、リーディングエッヂが少し中に入っています
ロフトを立てたのかな?
これも丁寧に直していきましょう
構えてみて、どういう風に見えるか?
そこが大事なんだな
当時のものだから、ヘッド重量も重めだろうし
少し削ればまだ使えるかもよ
トウのアウトラインも修正出来るかもしれない
メッキをし直せば、きっと使えると思うよ


一方、
なかなか完成に近づかない子どものアイアンセット
ずーっと、試打用クラブを打ってもらってます
それで良いんです
やっと長さが分かってきたようです
子ども本人が

この子、
私が勝手に、と言うか
経験と推測に基づいて組立てて渡したとしても、
違和感が残ったかな、と
そう感じたの
だからあえて時間をかけてみました

アウトラインが見えてきたぞ
昨日、ここで切ってくれって、自分で発言しました

ヘッドはまだだよ
これからデザインして行くの
まるでトーナメントプロのクラブみたいでしょ
そんな作り方も私には出来ますよ

何も分からないまま、数値だけ言ってこられる方もおられます
それにも対応出来るんですが

そこで私は首を傾げるの

いったい使いやすいクラブって何なの?
って

数値は経験上の値だとしても、それが使いやすさを表しているものではない

形が変われば、当然数値も変わるはず

ハードヒッターにとって、振動数の数値はそうかもしれない

シャフトの重量
ライ角度
ヘッド重量
フェースプログレッション
グリップサイズ

でも、ヘッドの寸法
それにロフト
バンス角
これらは、重要なファクターじゃなくて
中ぐらいから、あまり気にしなくてもいいレベルの問題かもしれない

ロフトなんて、番手間のギャップは重要だけど
立ってる、立ってないってのは、頭の中のチャートの数値を変更すれば済むこと
それに、ボールを換えても飛距離なんて変わってしまうじゃない
でしょ?
ウェッヂのバンス角もね
ソールがミリ単位で少し広くなっただけでも、跳ね方は変わってしまいます

だからさ

拘るところ、って
着眼点を変えて考えた方が良いと思うの


だから、この辺りで、って
言ってもらえれば、
形状による数値の変化はコントロール出来ます

ただ、数値だけを合わせて作りました、ってのは
意外と簡単だったりするのね
それが良い工業製品だって言うのは、
ゴルフクラブでは、不十分だと思うのね

Facebookコメント



ホーム | ショッピングカート 特定商取引法表示 | ご利用案内
Powered by おちゃのこネット