リッチな店長日記
ウールンゴンカップの話をしましょうか
2016年10月06日
コールマイナーの町ウールンゴン
ウールンゴンゴルフクラブは、海沿いのリンクスコース
私のお気に入りコースのひとつです
ところでコールマイナーって分かりますか?
石炭掘りの炭鉱労働者のことです
かつて日本はオーストラリアから多くの石炭を輸入しておりました
その石炭がウールンゴンで採掘されたのです
対日感情は非常に悪い
日本の燃料依存が石炭から他の資源に変わっていこうとしていたので
採掘量が減り、労働者は仕事にあぶれ
まあ、私が一人でおとなしくゴルフをしている分には問題がなくても
やっぱり怒りの矛先がねー
こちらに向いたりするんです
同じ日本人だからといってね
そこは私のことだから適当に上手くやってきたのですが
ウールンゴンカップだかウールンゴンオープンで私は初めて大きなイベントで賞品をいただいたのでした
ニューサウスウェールズ州海岸線南部のイラワラ地区のイベントで、賞品は何だと思います
いいですか、上位入賞ですよ
手袋です
ふつうの革製の手袋
実は今でも手元にあります
その瞬間、イラワラ地区のランキングで10位以内に入ったんです
前夜宿泊は泊まるところがなく困っておりましたら、前日の練習ラウンドで一緒になった同伴者がバーの二階を紹介してくれました
夜遅くバーに下りていってカウンターで飲んでいましたら、そこへ一人の初老のコールマイナー
私に職場の日本人ボスの苦情を吐露し
軽く頬を殴られたり
痛くはないです
本気じゃなかったですから
なぜか皆さんとダーツをやったり、不思議な雰囲気に包まれておりました
その老人が10ドル紙幣だったかな、私に握らせどこかに行ってしまいました
いえ、それは受け取ることが出来ず
バーテンダーに断りを入れてお金を託し、私が二階へ戻ると言いますと
「それがエエわ」
って、ホッとしてるんです
傍から見ていてそんな感じだったんですね
翌日、なぜか私が活躍しちゃって、私はクラブハウスのバーカウンターに
紙幣を握り締めてカウンターで並んでいても、バーテンダーは私を無視
まあ、いずれ順番が回ってくるだろうとのんびり構えておりますと
「ユキ!次はユキだろう」
って
誰やねんと思って振り返りますと、ロブ
ロバート・エルキントン
USPGAに勝ったスティーブ・エルキントンの兄貴でした
色々とあってね
黙って努力していると
それなりに他人の見る目は変わってくるのです
別に黙っている必要もありませんが
些かの差別
しかし、そう立ち回るのが得策だと思ったバーテンダー
あまり深く考えるのもなんでしょう
そうしない自分が自分自身の中に育っていってるかどうかが問題なんじゃないかな?
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