リッチな店長日記
ギアーイフェクト効果
2015年10月21日
ドライバーのフェイスって、真っ直ぐ平らじゃないのはご存知ですか?
まさか、知らなかったって方はいないでしょうねー
えっ、いるの?
それも困ったもんですねー
道具に少し興味を持ってくださいね
そう云えば、「真っ直ぐ行けばいいんだ」 って頑固な人もいるでしょうね
これ、ここ20年くらいでけっこう平らになってる方なんですよ
昔はもっと丸かったですもの
パーシモン時代
つまり木のドライバーだった頃のことです
半径が12インチや、14インチの丸みがついておりました
上級者には、10インチ
私はその10インチでした
ジャックニクラスは、8インチだったそうです
かなり丸いですよね
ボールも丸いので、丸と丸がぶつかる感じのインパクトでした
フェイスの真ん中で打てないと、ボールは真っ直ぐ飛んでくれません
今はそうする必要がなくなりました
フェイスが撓むのですもの
よりボールはつぶれてインパクトしますので、フェイスに着圧紙を貼るとかなり大きなボールマークがついているでしょ
木はそれほど凹みませんので、そんなに大きくボールはつぶれません
しかしフェイスに丸みをつけて削るだけで、飛んでいくボールの弾道は変わるのです
かなり鋭くなりました
ちなみに私が高校生のとき、入江さん*ところで加工してもらいましたが、本当のことです
(*入江勉さんのお父さん)
なぜフェイスにその丸みが必要だったか?
ギアイフェクト効果と呼ばれるもので、ファイスの先のトウと呼ばれるところで打つと、重心やシャフトのねじれがフェイスを元に戻そうとします
その効果で左方向のスピンがかかるのです
つまり手前側のヒールに当たると、右に回転するように
フェイスがまっ平らだと、トウに当たると左に、ヒールに当たると右に戻りすぎるのです
それで落ち着いたところが、12インチから14インチ程度の半径の丸み
それから、「トウ」って云います
けっして「トゥー」ではありません
「ト」と「ウ」ですから
バレエはトウシューズって云うでしょ
そのつま先を意味するトウです
最近のドラインバー、つまりチタンヘッドは丸みをつける必要がないのであまり丸みがありません
シャフトや重心の影響でトウに当たったボールは、左への回転がかかるのですが
ヘッドが大きくなったことで、ギアーイフェクト効果が小さくなりました
だからあまり曲がって返ってきません
そのまんま右にすっぽ抜けたプッシュアウトになってしまいます
もしも、いや返って来るよっていう方は、インパクトでヘッドにブレーキがかかっている方か、捩れの大きなシャフトを使っている方です
あまりよろしいことではありません
じゃー、ドローボールを打つときはどうするの?
ギアーイフェクト効果なんて期待しないで、スイートスポットの少し手前
つまりヒール側でボールを打ってみてください
ほんの少しですよ
するとどうでしょう
きれいなドローボールがかかるはずです
フェイドボールはその逆です
そのときにヘッドスピードは緩めないようにしてくださいね
ヘッドにブレーキがかかるとたいへんなことになりますからね
でも最近ゴルフを始めた方は、もしかしてすでにご存知かもしれませんね
ギアーイフェクト効果って、昔では定説でしたもんね
まさかそれが逆になるなんて
球のつかまりやすいドライバーあります
こちらです
フェイスの向きはほぼスクエアですが、重心の設計でボールがつかまりやすくなっています
装着するシャフトは、ご相談ください
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