リッチな店長日記
井内さんから試打用にヘッドを
2015年02月20日
ウェッヂの注文に市川町に行っておりました
さあ、量産体制が
いやいや、ちょっとずつです
まずは、52度のウェッヂと
それから56度のウェッヂを注文しました
56度のウエッヂは2種類
小さく研磨方法を変えております
区別できない方がないように
つまりどなたでも区別できるように、刻印も変えました
ひとつは、私の研磨方法
もうひとつは、井内さんのアイデアが詰まっております
どこが違うのかと申しますと
球を包み込むようなショットが出来るかどうかということです
私のデザインしたモデル
ボールを片手でトスしてカップに寄せるイメージ
その時スピンはあまりかかっておりません
それに近いボールの動きがフェースを少しローテーションさせる(閉じる)ストロークにより出来上がります
それには、ヒール側のフェースの高さが必要です
ただそうすることによってイメージしやすくなります
その違えた寸法は、1mm
たったの1mmで違うモデルを作製しました
球を包み込まず、カットだけでアプローチを打つ人には、その部分は邪魔になるかもしれません
かなりアプローチのストローク方法が異なります
カットのしやすいモデルに、私は「I」の刻印を入れることを提案しましたが、
井内さんは、「点でも打っとこか」
いやいや、井内さんの「I」にしようと私は言ったのですが
結局井内さんのトレードマークのサメに落ち着きました
このフェースの手前を少し
と言っても、1mmだけの話ですが
そのモデルを残したのには理由があります
今日はハッキリ書いちゃうよ
井内さんがさくらちゃんのウェッジを削ったときに、
これでは打ちにくいだろうと、井内さん独自のアイデアで
トップラインのヒール側を少し削ったそうです
さくらちゃんは、それを見て、
「うん、これでいい」って言ったそうです
これが「I モデル」
全体のフォルムはさくらちゃんのとは違ってますよ
私のオリジナルです
もしもお越しいただきましたら、お客様に最も合うような調整でアレンジいたします
実際に練習場のバンカーで打っていただきまして
フェースプログレッションの調整は、もう少しお時間をいただきますが
これでお客様にはバッチリのウェッヂが出来上がるでしょう
あとで、そのバッチリのウェッヂをお送りいたします
バンカーショットの上手下手、
そんなことは気にしないでお気軽にお越しくださいね
ソケットにも理由がありますから
大丈夫ですよ
ところで、井内さん
昨年より、お電話が増えて
新しいお客様かららしいのですが、
あの~、
井内さんは色々とお忙しいです
どんなお話か、まず聞いてみようと
そういう時間は、かなり少ない状況です
ホントに次から次に仕事が入ってるんです
こういう不景気な時期にうらやましい
私を通せば値段が高くなるなんて、考えておられるんでしょうか?
そんなことないですよ
相談ぐらい私が受けて差し上げますから、まずは私にワンクッションをお願いします
そうされた方が仕事が早く進みますよ
私が統括するなんてそういう意味ではありません
仮にアイデアがあったとしても、研磨士にそれを説明するのは至難の業です
コミュニケーションが必要です
なかなかうまく伝えるのって難しいですから
誰でも出来ると思ってるでしょ
よっぽど粘り強くなくてはね
そんな思ったものは作れません
職人の責任ではなく、伝える者の責任なんです
必ずしも1回でそれが出来るものではありません
私が今までに何回市川町に通ったか
それを面倒くさがらずに出来るかどうか
妥協するならもっと早く出来上がったでしょうけど
それでは井内さんと懇意にさせてもらえなかったでしょう、って
私は思うんです
私の思いは、こうです!
またテレビドラマで申し訳ないですが、
「カーネーション」ってありましたよね
デザイナーの
あのお父さんが言ったことで私に残っている言葉があります
「まず三軒儲けさしたれ」
自分が儲ける前に三軒、先に儲けさせること
このうちの一軒
それがここやと思ってやってます
あとの二軒は同時進行です
それが出来ひんのやったら、私には何の資格もない
そう思ってやってます
題材に上がった話題が出てきませんでした
これにつきましては、次に画像入りでお話しましょう
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