リッチな店長日記
ノースボンダイゴルフクラブ
2014年02月07日
今日も朝帰りだった
いや、別に飲み歩いてるわけではなく
仕事の途中で居眠りをしてしまうと、どうしても就業時間が遅くなってしまう
ネットサーフィンじゃないけれど、
久々に友達の名前を探してみた
あいつもフェースブックをやってないだろうか?
フェースブックこそやってなかったが、とあるところに名前があった
私がメンバーとして所属していたボンダイゴルフクラブのグリーンキーパーをしているのは知っていた
(だからだよ、ボンダイウェッヂってあるのはね)
ボンダイディガーズクラブだっけ?
そういうフェースブックに彼の名前が
ボンダイオープンに優勝したって
おい、オレでこそ2位しかないのに、どうして優勝なんだよ
ノースボンダイゴルフクラブは、元の名前はボンダイゴルフクラブ
その前は、なんと
ロイヤルシドニーゴルフクラブだったんだよ
8ホールのパー3と、1ホールのパー4コースだけどね
ダレン・ピーブルス
できるならば、ダルンと発音してくれと云う
そうだよ、ワーキングホリデーを利用して単身向かった先はシドニー
そこで知り合った子どもの一人がダルンだよ
実は、何を隠そう
私の子育て、子どもの教育の源となっているのが彼だ
アイリッシュのお父さんの教育のせいか、
礼儀正しい
他人に優しい
トーカティブであること
(話が流暢)
当時小学生だった彼からいくらのものを習ったことだろう
当時のボンダイゴルフクラブの1番ホールは、海に向かってのパー3
左の2番ホールは一段上にあり、右は民家で一段下にあった
いつものように、プロショップで子どもたちと話していたら、モーターを積んだご婦人の(個人用)電動カートが左から右に
一段下の民家に向かって暴走しかかっていた
躊躇する間もなく、ダルンは走って行った
私はどうなることか、まだ見ていたぐらいなのに
50ヤード先の暴走カートを止めたのです
”You are a gentleman."
実は、「a」は書いたけど、聞こえなかった
要らんのかもしれない
ダルンは笑ってただけ
オレも何かダルンに返したことを書いておかないとね
そんなことまだ思ってるの?って思われるかもしれないけど
これは、向こうではあまりいいことではない
どちらかといえば明らかに文化の違い
それでも、何か云いたかった
それを書こう
クラブ対抗の競技
ペナントゲームというのがある
お互いのコースでチームで戦いあうものだが
ジュニアにはジュニアペナントというのがある
ダルンは、ボンダイチームの最年少選手だった
ちょっと小馬鹿にされそうなぐらい他の子どもたちよりも背が低くて、
飛距離も微妙なレフティー
時折私に勝つプレーができてきたときのことだった
相手の選手は、なぜか有名選手
私はコースに応援に出かけた
ダルンは珍しく緊張していた
得意のパットが入らない
モアパークプロショップのファイアセールで買ったタイトリストの黒いパター
いつもとリズムが違う
ルーティーンがまったく違う
打つタイミングが遅すぎる
当然の如く負けた
いても立ってもいられない
帰ってきてから電話をかけた
"May I speek to Darren, please."
ダルンのお母さんは私が応援に行ったことをありがたがってくれたが、私の気持ちはそこにはない
これは海外ではくれぐれもやらないように
どなた様にも申し上げます
ダルンはいつものように礼儀正しく私が応援に行ったことに対して礼を云った
それに対し無礼にも私が返した言葉、
「おい、ダルン。今日のプレーはとても悪かった」
「オレの方が相手の選手よりも強い。そのオレをこのごろお前はぶち負かすようになった。」
「なのに、何でお前はあんなにびびるんだ。」
「いつものお前のパッティングのテンポはそうじゃないだろう。」
「ボールに近づいて、バーン。ボールに近づいて、バーン。じゃないか。」
「何びびってんねん!」
こんなこと西洋人に云うもんやないです
相手の一家を相手に喧嘩を売ってるようなものです
返ってきた言葉は、
「サンキュウー、ユキ」
私の意図が彼にはわかったようですが、日本でもこれはほとんど通じんでしょうな
やっぱりそういう子どもは伸びる
案の定、今でも他人から好かれ、幸せそうに暮らしている写真があった
嗚呼、シドニーに戻りたい
もう23年も前のことになった
ダルン
もう一回お前とプレーしたいよ
今度は負けるだろうかねー
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