リッチな店長日記

こんなことばっかり考えてたら、やっぱりたまには映画を観に行ってOFFにしないとね

2025年02月22日

おはようございます

ソールの厚いアイアンを作るのに、鍛造の種じゃ

まだ薄いんよな~

もっとソールの厚い

もっと打ちやすい

それでいて

球の強いヘッドを

作ってみたいんよな~

ちょっと無理やけど

それでも、

井内さんのアイアン

私がデザインしたやつ

あれって  

結構理にかなった良いアイアンなんですよ

自分で言うのもおかしいですけど

値段はもっと高くても良いんですけどね

おかしな価格設定です

 

重心が後ろにあるから強い球が打てるのよ

普通は鍛造では作れないでしょ

私も練習不足だから、いっそのことあのアイアンに変えようかな?

 

 

最近になって、昔のパーシモンが安く売られています

いいな~、と思いながら買ってないけどね

しかしね

綺麗なパーシモンのドライバー

あるいはフェアウェーウッドも

フェースプログレッションが大きいの

あれじゃ、使えないよね

言ってみれば、アイアン職人がパーシモンヘッドを作ってるよう

ウッド職人とはまた違うんですな~

 

「何を生意気なことを言うとるねん!」

 

いうて怒られそうですが

そやないんです

根本的なことが異なるんです

 

・アイアンヘッドはホーゼルの中心にホーゼルホールがある

 つまり円筒の真ん中に穴が開いてるのね

 

しかし、ウッドは違うんよ

これ、信じない人の方が多いだろうけどね

ウッドにホーゼルという部分はないけれど

ネックというのはあります

ネック糸って言うでしょ

あの、三角錐みたいなネックに対して

どこに穴を開けるか

つまり、穴を通すか

真ん中とは違うんよ

ライ角ってのがあるから、手前に向けて穴を開けたり、

ヘッド中心に向かって穴を開けたり

そうなんだ、ソールを削って1度か2度は調整出来るけど

ウッドのライ角度は基本的には穴なんよ

だからね

当時はウッドの穴を開け直す修理ってのもあったのよ

職人さんは受けなかったけれど

自信が無かったんでしょうな~

でもな~

「やれよ~」

って思ったな

穴を木でいっぺん埋めて

もう一回ドリルで穴を開ける作業

 

穴はね

真ん中やなしに、フェース側に抜かんとアカンのよ

そのままやったらフェースが開きますけど

だからソールプレートに貫通させた穴がぶつかるでしょ

 

そこを知ってる私は、アイアン作りにも生かせるでしょ

ウッドの細かい作り方は知らんけど~

たった一個、生涯で私がウッドを作りましたが

ソールプレートとフェースインサートは入れてもらったもんな~

穴も開けてもらって

私ならもっとフェース側に抜くんだけど

 

当時、大学出たての私が、ポロッと言うんですよ

そんな正論を

何にも知らんのに

老舗のゴルフ屋でよ

 

恐ろしいでしょ?

 

今はやんわり言うてますけど

 

レジェンドの井内さんに

 

何にも知らんのにね~

何の実績もないのに

今、私はデザイナーしてるんですよ

 

自分で削って

自分で打って

また自分で修正する

 

「ホーゼルの中心に穴が無い」

 

もしかしたら

これ、どこかで使えるかもな~

 

 

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