リッチな店長日記

クラブはメーカーがタダで持ってくるものと思っているジュニアもいるだろう けどな

2024年07月26日

おはようございます

今日の話は、ちょっと面白い話にしましょうか

どこにも書いてないような内容

でも、誰もやらんやろな~

上手な人以外は

そんな話にしますよ

 

皆さんはロフトとライ角度を直してますか?

そんなもん最初から合ってるやろ、って

合ってるわけないやん

 

例えパーツであっていたとしても、番手間に0.5度くらいは変わる可能性はあります

 

ロフトが変わったって問題はそれほどないんよ

上手な人はね

上手な人ってシングルっていうことじゃないのよ

もっと上手な人のレベル

それもお話ししましょうね

 

ライ角度と言いますと、主にアイアンの話になります

番手間の長さのギャップが0.5インチ

それに応じてライ角度を0.5度変化させようというもの

長くなればライ角度はフラットに

短くなるごとにアップライトに

ここは分かるでしょう

しかしね

昔はその間は1度のギャップやったんよ

だからショートアイアンやウェッジは、かなりアップライトで、球がよく左に引っかかっておりました

ロングアイアンは右に出たままスライスで

それが当たり前やったの

しかし、その間を0.5度にし始めたの

実は私もその口

良いか悪いかは知らんけど、それを解消しようとして0.5度にしてみました

ちょうど中古屋さんの店長をしていた時です

 

ライ角度、だいたい分かりましたね

ただ、スコアラインの位置が番手によって、トウに寄ってたり、ヒールに寄ってたり

あるいは、スコアラインとソールが平行になってなかったり

それはどちらに合わせるのか

実際、打ってみないと分からない

それがライ角度

 

ロフトはね

番手間で15ヤード開くところと、5ヤードしか開かないところとあると

ちょっと困りますよね

ホンのちょっとだけ

 

そしたらそれを直そうとするでしょ

そこまでは悪くないんだけど

どうして直すかというと、クラブとして出来上がった後はホーゼルを曲げて直すことになります

まだクラブとして出来上がっていない時は、もう一つ修正のオプションがあります

 

どう!

ワクワクしない?

 

ロフトを立てるということは、ホーゼルを後ろに曲げることになります

フェースが後ろに下がりますよね

シャフトのセンターから、どの位置にリーディングエッヂがあるかを表すのに

フェースプログレッションという言葉があります

ロフトを立てるのに、リーディングエッヂが1㎜下がったら

つまり遅れたら、それだけ左に飛ぶリスクが増えます

どれだけって言われても、数字でまだ表せませんが

スイングによっても違うでしょうけど

必ず左に行きやすくなります

1㎜変わったらデカいよ

でもね

ふつうの人のアイアンってそんなものなのかな

 

さて、修正のもう一つのオプション

昔、川崎さんがやってたね~

あれです

アイアンヘッドを、フェースを下向きにして

上からプレスをかけると

ロフトは立つでしょ

同時にライ角度はフラットになります

そうして直すと、フェースが遅れないのね

左には行くことなくロフトを立てることが出来ます

ただね

ヘッドにはキズがつきます

再メッキしても、若干残るかな~

でも、上手な人は方向性の方が大事だよね

 

さて、ちょっと例を挙げてみましょうか

 

    ロフト  ライ  フェースプログレッション

5番  24度  60.5度   5㎜

6番  27度  61度    5㎜

7番  30度  61.5度   5㎜

8番  35度  62.3度   5㎜

9番  38度  62.5度   5㎜

PW   43度  63度    5㎜

 

仮にこういうセットをイメージしてみましょうか

出来合いのアイアンは、だいたい合っているのがフェースプログレッション

ここが変わってしまえば、アカの他人さんみたいなセットになります

だからそこは出来上がっているのです

しかし調整すると崩れます

 

さあ、それをどう修正しますか?

    ロフト    ライ  フェースプログレッション

5番  24度(22) 60.5度   3㎜

6番  27度(26) 61度    4㎜

7番  30度    61.5度   5㎜

8番  35度(34) 62.3度(62)4㎜

9番  38度    62.5度   5㎜

PW   43度(42) 63度    4㎜

 

みなさんは、先ずロフトが気になるでしょ

それで立てますよね

寝かすことは最小限にするはずです

( )の数値に直す人が多いはずです

そしたらどうなるでしょうか?

 

    ロフト    ライ  フェースプログレッション

5番  24度(22) 60.5度   3㎜

6番  27度(26) 61度    4㎜

7番  30度    61.5度   5㎜

8番  35度(34) 62.0度   4㎜

9番  38度    62.5度   5㎜

PW   43度(42) 63度    4㎜

 

先ずは長い方から

ロフトを22度にする必要はあるのでしょうか?

別に23度でも良いように思います

フェースはだいぶん後退しましたね

このままでは左に行きやすくなったのか

それともロフトが立つことによって右に行きやすくなったのか

どちらとも言えません

私は23度で止めておいて、それでも右に出るようならば、ライ角をアップライトにしてみる

極端なことを言えば、6番と同じライ角度でも、ただ打つだけだったら構わない

ただし長いアイアンは、フェースを開いて構えた方が易しくなりますからね

アップライトにして、フェースを開いて打つ

それも真なりです

 

このままでは左に行く番手が出てきますよね

フェースプログレッションを見てみましょう

6番、8番、PWがそうです

PWは、少しライ角度をフラットにしてもやり過ごせます

しかしウェッジは、リーディングエッヂを出すのも選択肢の一つです

あまり立てるのはお勧めできません

6番、8番は0.5度未満でライ角度をフラットにして調整することもできますが

その分、方向性は損なわれます

フェースプログレッションの分です

それならむしろ、ロフトの開きはそのままにして

頭の中の飛距離のデータを書き換える

それでは如何でしょうか?

 

    ロフト    ライ  フェースプログレッション 飛距離

5番  24度    60.5度   5㎜           175ヤード

6番  27度    61度    5㎜           168ヤード

7番  30度    61.5度   5㎜           160ヤード

8番  35度    62.0度   5㎜           148ヤード

9番  38度    62.5度   5㎜           140ヤード

PW   43度    63度    5㎜           127ヤード

 

こんな感じでも「有り」だよね

分かる?

それでもお客さんは納得しないだろうね

分かるよ

お客さんはその程度だもの

しかし、お客さんを見下げてるのではないけど

提案はしてみてもいいかもね

多分もう一回修理する結果になるだろうけど

それが無償なのかどうかは知らないよ

 

それで納得したお客さんは、きっとあなたのお客さんになる筈

そう楽天的に思ってみよう!

 

今回はソールのことは考慮に入れておりません

2度も立てたら、ソールのリーディングエッヂ側をやすりで削ってやる必要が出てくるでしょうけど

そんなこと勝手にやったら、殴られるやろな~

 

 

どう?

面白かった?

 

 

ホーゼルが太くてなかなか思うように曲がらないの

それで、今日はホーゼルを細くしに

 

 

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