リッチな店長日記
ウィルソンのパター その1
2022年01月03日
パターのデータが欲しく
アイアンマスター型はT字にアレンジするのは難しい
しかし、TPミルズはいろんな型があり、それをデザインするのは私だし
そのデータをとって真似してみても、
それは私には掟破りのように思える
だったら私の好きな8802からアレンジできれば
そう思って、何本も8802と8813は買い揃えたのだが
トップラインのトウの形状
研磨職人によって、形状は少しずつ異なっています
本来なら、時間軸から考えても8802からお話しすべきだが
あえて出来上がりのバラつきから8813についてお話ししようと思います
トップラインのサイトラインがズレているもの
フランジのラインがズレているもの
それなりに数多く見てまいりました
溶接して、埋めてしまえばなー
とも思います
トップラインの厚さ 10㎜±
フェースの厚さ 22.3~22.5㎜
ホーゼルの太さ(トウヒール方向) 12㎜
フランジの厚さ 26㎜
トウ⇔ヒール 100㎜
このフェースに対して、アメリカの硬貨を当てて、フェースの厚さを示しているものがあります
意味が分かりません
8813は少しフェースの厚さにバラつきがあります
そんなことをしたところで、何も分かりません
オリジナルの60年代のものか
それ以降のものかでは
トウの削り方が異なります
トウの最も突き出た部分から、少し引いた形でトップラインがあるのが復刻版です
オリジナルのものは2㎜程度しか、トップラインが手前になっていません
もう一つ
ホーゼルが、パフュームの皆さんのようにシシャモ足のような膨らみが見受けられます
私の知る限りではこの2点です
8813の刻印と345であるとか、355と表記されているもの
それはオリジナルではありますが、そこだけに頼ってしまうのもどうかな?
あまりにも安全すぎるかな
黒い仕上げのストアライン用8813
シャフトは少し柔らかいノーステップのもの
絞りが下に入っているのがオリジナル
しかし、ヘッドが間違いなければ、さほど拘るべきでもない
フェースをアルミクランプを使って挟んだので、少し汚れてはいますが
キズではありません
トップラインの厚さ 10.6㎜±
フェースの厚さ 22~25㎜
ホーゼルの太さ(トウヒール方向) 13㎜
フランジの厚さ 26.6㎜
トウ⇔ヒール 100㎜
私が最初に手にしたビンテージパター
36年くらい前になるだろうか?
37年前かも知れない
私が勤めていた会社の業界で有名なOBに、型を取って同じパターを作るから貸してくれって頼まれたけど
固辞した
ウィルソンパターに対する思い入れは、誰にも負けたくなかった
真似して作ろうとは思わないけど
頑固だから、私が今もこうやってゴルフの仕事をしている
そう、ご理解ください
このパターもフランジのラインが少しズレています
だから、接着剤に黒いペイントを混ぜて、目立たなくしたの
ホーゼルも曲がっていたの
でも、当時は曲げるすべもなく
削ってシャフトに真っ直ぐ入るようにした
オリジナルのシャフトは柔らかすぎ
アクシネットのパターシャフトに交換した
ごく常識的な修理方法
オーストラリアでも活躍した
最終ホールでシード選手のプロに逆転勝ちしたのもこのパター
今は使わないけど、手放せないパター
トップラインの厚さ 10.6㎜±
フェースの厚さ 20.6~24.7㎜
ホーゼルの太さ(トウヒール方向) 12.6㎜
フランジの厚さ 26.7㎜
トウ⇔ヒール 100㎜
これ、8813
フランジに鉛が貼ってあるので、後ろのラインは見えませんが
トップラインのサイトラインがありません
よくやるサイトラインの加工
あまりにも素人仕事で、せっかくのものがお釈迦になりかけてたの
だから、わざわざアメリカのゴルフワークスに送ってみた
そしたら、サイトラインが溶接で埋められて帰って来た
トップラインが丸いかまぼこのような膨らみで、削り目がきれいに入っているでしょ
決して平らに削らないところ
そういう観点で捉えているんだね
トウの膨らみは、私が述べたようでしょ
ほんの少ししか、出っ張りから返ってこない
これがオリジナルの証拠
トップラインの厚さ 10㎜±
フェースの厚さ 20~23㎜
ホーゼルの太さ(トウヒール方向) 12.5㎜
フランジの厚さ 25.8㎜
トウ⇔ヒール 100㎜
フランジに鉛を貼っています
でも、トップラインにも、フランジにも
サイトラインは入っておりません
でも、これがオリジナルなのです
私の推測ですが、
英国で作られたモデルかなと思います
8802じゃないからね
これでも、8813
構えてみると8802とは少し異なりますが
それほど悪いタッチでもない
トップラインの厚さ 10.7㎜±
フェースの厚さ 21~24.6㎜
ホーゼルの太さ(トウヒール方向) 12.7㎜
フランジの厚さ 25.7㎜
トウ⇔ヒール 100㎜
異なる点は、ホーゼルが短い事
それと、シシャモ足にはなってないこと
それなりに寸胴で作られています
シシャモ足って、足首がくびれているからこそだよね
私は好きなんだが
そしてソールの刻印がこれ
8813は、バリエーションがあって面白いモデルでもあります
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