リッチな店長日記
新しいアイアンへのアプローチ
2020年01月11日
こんにちは~
これがお話ししていた中古のアイアンセットです
1960年代のウォルターヘーゲン ヘイグウルトラです
パーカッションセンターと言える
(それはベンホーガンの商品名ですが)
そんな肉付きです
打つところが分厚い
程度としてはそれほど良くないかもしれませんが、年代なりですね
私が話しておりました、スコアラインがフェースいっぱいに入っているでしょ
トップライン近くまでスコアラインです
大事なところです
スコアラインの刻印は、
2番、3番、4番が共用
5番、6番、7番が共用
そして、8番、9番、ピッチングウェッジが共用となっております
さあ、それをどうするかです
そこんところは、また別に考えますが、
それでも違和感がないんですよね
でも、ピッチングウェッジは何かしら考えないとね
もしかしたら8番アイアンだけを違えてみるかもしれません
シャフトのささったまま、ロフト、ライ、フェースプログレッションを計測してみました
ライ角 ロフト フェイスプログレッション
2番 58.5度 18度 3mm
3番 58.5度 23度 5mm
4番 59度 28度 4mm
5番 60.5度 29度 3mm
6番 60.5度 33度 5mm
7番 63度 36度 4mm
8番 63度 41度 5mm
9番 63度 46.5度 6mm
PW 63.5度 53.5度 8mm
9番アイアンとPWの長さが同じ
その他は、0.5インチギャップです
しかし、これを鵜呑みにしてはいけません
なぜかというと、古いクラブ、
あるいはスティールシャフト故、シャフトが曲がっているかもしれないからです
だから、
とりあえず短い番手からシャフトを抜いてみて
新しいシャフトを挿して計測してみますと
7番アイアン以下ですが、
ライ角 ロフト フェイスプログレッション
7番 63度 36.5度 5mm
8番 62.5度 42度 6mm
9番 63度 47度 6mm
PW 62.5度 54度 8mm
あまりにPWは参考にならない数値ですので、
ロフトを立ててみましょう
以下の数値に一度調整してみます
ライ角 ロフト フェイスプログレッション
7番 61度 36度 5mm
8番 61.5度 41度 5mm
9番 62度 46度 5mm
PW 62.5度 52度 6mm
フェイスプログレッションは推定値ですが、概ねこんな感じでしょうか
長い番手は、また別に考えたいので、同時進行させないようにしようと思います
そして重量の個体差は、今回全く別の話になりますので考えないこととします
とりあえず、曲げてみましょうか
いったいどういう風になるんでしょうか?
小さめのヘッドなので、ちょっと数値の変更です
7番アイアンに違和感を覚えたので、61.5度にしました
以下の数値に落ち着きました
ライ角 ロフト フェイスプログレッション
7番 61.5度 36度 5mm
8番 62度 41度 5mm
9番 62.5度 46度 6mm
PW 63度 53度 7mm
これで一度組立てて、ちょっと打ってみることにしてみます
きっと何か分かるはずです
こんな昔の小さいアイアンなんか、誰しも打てるわけないやろ、って
そうお叱りを受けるやもしれません
でも、着眼点はそこやないんです
フェース面はもう少し大きくするにしても、スコアラインをこの幅にするように
そのための試行なんです
完成時には、もっと易しいアイアンが出来上がるはずですよ
もう少しお待ちくださいませ
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