リッチな店長日記
ベンディングバー ベロベロバーとは違います
2016年12月08日
アイアンを曲げる棒をベンディングバーといいます
何のために曲げるんやいな?
そう思われる方もきっとおられることでしょう
アイアンショットが上手く打てなかったり
正しい飛距離が出なかったり
右や左に曲がったり
ダフったり、トップしたり
なんらかんら言い訳をするために曲げるのではありません
そういう上級者の方も中にはおられるようですが
いくらお金を出して、高い既製品のクラブを買ったって
ライやロフトは合っていません
クラブのもっとも肝心なところであります
シャフトのフレックスよりももっと重要なところです
誰があんな面倒くさいことを既製品でしますかいな
でも、多くの人は数値がカタログに書いてあるのとおんなじだと思ってらっしゃる
「あなたが下手なのは、アイアンのライ角が合ってないからですよー」って
そんなこと云うたらお客さんはおらんようになってしまうか
数人怒鳴り込んで来られるでしょうか?
「誰にもの抜かしよるねん!」ってね
言葉遣いが悪いですか
アイアンはネックを曲げて直す
ネックは、正式にはホーゼルといいます
上手に曲げないと、
重心距離が変わったり、
要らぬオフセットになったり
(なることはなりますが、曲げ方で変わります)
素材にダメージを与えたり
メッキが剥がれたりします
(メッキが悪いときも稀にあります)
それで、
いいベンディングバーで曲げてました
ちょっと高かった棒です
少し曲げ易いですが
どうも不安なんです
真鍮製の接地部分がピッタリとアイアンのホーゼルに密着するタイプの曲げ棒です
やっぱりあきませんでした
職人さんの井内さんに聞いてもやっぱりアカンということでした
ちょっと遊びがないと、曲げる箇所があまりに特定され、そこだけに強く負担がかかることになります
だからアカンのです
曲げ棒はホンマに微妙です
決して高いのがいいとはいえません
職人さんが持ってるのは、長めの錆びついたただの鉄の棒
それでもきれいに曲げられます
セーム革を上手にアイアンとの間に挟み込んでね
あんな棒、どこかに落ちてないかなー?
もうひとつ、私が探しているのはボール盤
あのゆっくりと穴をあけていくボール盤
ハンドドリルじゃないんです
電動ドリルでもありません
ゆっくり回って穴をあける
しかも、真っ直ぐにあけられる
欲しいなー
その重要性に気づくかどうか
でもそれで金儲けは出来ないんです
微妙なところでしょ?
金儲けと仕事
ちょっと違うんだよなー
いくら穴を真っ直ぐにあけたところで、金儲けは出来ない
丁寧な仕事はみんなが望むこと
さあ、それからなんですよ
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